『時間軸の中に入る手法と時間の概念の変化』(その1)

tomy20101216.jpg 私たちが現在認識している地球の時間軸は、おおむね一直線です。過去から現在、未来は一定の間隔で一方向に進んでいて、それはすべての人にとって同じく存在して変化することがないという前提でさまざまなことが決められています。

最近は、この前提を覆すような出来事が起こることもあるようですが、この時間軸の中に入っていくことで、時間というひとつの次元でのより大きな自由を得ることができます。

それは、たとえば、それまで川の中にいてただ流れにまかせて下流に向かっていたのが、泳ぐ方法を覚えて流れの中を自在に動き回れるようになることと似ています。ひとたびその方法を知れば、あとは、流れに沿って勢いをつけて泳いでも、流れと反対側に向かって泳いでも、よいと思います。

まず、秒針のある時計か、針を使ったストップウォッチを用意します。一秒の長さをできるだけ明確に認識し、一秒の長さを自分の身体にしみこませるように、頭の中で反復します。

デジタル表示の時計だと、一秒の長さよりも、数字が頭に入ってしまうことがあるので、一秒間の持つ領域に入りにくいことがあるかもしれません。数値を形としてとらえて数の移り変わりを数として認識しないような意識を持った人ならデジタルでもうまくいくでしょう。ここでは、一秒間という区切られたスペースの中で、その広さを感じることが重要となります。

今度は、その一秒の中に、1回だけ自分の存在があるようなイメージをしていきます。昔、理科の教科書などに、ピンポン玉の軌跡を描いた、ストロボを使った連続写真がありましたが、そのようなイメージで一秒間に1回、ストロボが発光するような状態を思い浮かべてもいいですし、自分自身がこの世界にあり続ける物理的存在として、中でも一秒間に一度、存在密度を増す、という感じでもよいと思います。それを繰り返し、行います。1、1、1、と数えていくような感じです。10秒から20秒位はやるとよいでしょう。
(つづく)

富田ショウ


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