二元性を外側から見つめるための肉体的アプローチ1

cube20101112.jpg<<微細なエネルギーの顕現としての二元性>>

中国に伝わる陰陽太極図は、量子物理学者であるニールス・ボーアが故国デンマークで勲章を授かるときに、それをボーア家の紋章としたことでも世界的に有名な図形となりました。

この図が示すものの中には、ひとつの事象が存在するためには、それと対をなす存在が必ず存在しているということと、ある安定して存在する事象の内側には、対をなす二つの要素がバランスをとりながらそこに存在し続けている、ということがあります。

二元性の眼鏡を外してみると見えてくるもの

人間の体を魂が物理的に顕現した存在としてとらえ、物質界を構成するすべての原子が+と-のバランスで成り立っているとするならば、人間は、魂という本質から物理的なこの世界を二元性の眼鏡をかけて眺めている、という風にも考えられるかもしれません。時間という概念をも含め、今ここにある事象のすべてが、たゆまなく続けられる粒子の光とエネルギーの放射によって形成されているということを前提とした上で、二元性という大きな波の始端と終端がどこにあるのかを、意識的に探求していくこと、その過程でこの眼鏡を一度はずしてみることは、物質界における自己の肉体の配置を知るまたとない機会になるのではないかと思います。

中心を再確認し、日常生活のバランスを取り戻す

二元性とは、常に自分の意識の外側にあります。意識がその外側を見たり、その外側に現実を作り出したりしたときに初めて、二つの極が生じます。このワークでは、自分の意識と寄り添うように存在する、すでに二元性を有する物質である肉体を内的な眼で見つめ、左右という二つの極のバランスを取っていくことで、本来の自分のセンターの存在を浮かび上がらせていきます。そこからあらためて自分の意識の外の世界を感じることで、すべての現実が自らの意識によって照射されて、形成されているということを再確認することができます。また、自身の中心となる部分を空間的に認識し、またそれを維持することによって、自己の存在に対する安堵感や、日常生活の充実感を得ることが可能です。

 

富田ショウ


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