『7つの光の評議会』
ジョージ・W・ヴァン・タッセル著
はじめに
超心理学は、思考を送信したり受信したりすることが可能であると科学的に証明した。
この本の情報は、そのような能力を開発することで得られたものである。ほとんど眠っている意識を訓練し、太古より存在していた思考にアクセスすることでもたらされたものだ。
およそ思考というものには、昔から存在していなかったものなど、ひとつもない。ラジオやテレビ、電気や飛行機などに関する近代的な科学法則も、プラトンやコロンブスの時代からずっと存在していた。ありとあらゆる法則が、無限の宇宙のマインドの中に、原初から存在しているのだ。
ただ、そのマインドを理解するためには、訓練が必要である。その意識訓練の過程で、私は宇宙全体に知的生命体が存在していることを発見した。
私が初めてコンタクトをとった地球外の知的生命体によれば、地球の知的段階はまだ幼稚園児レベルらしい。さらに、超意識にアクセスすることで、私は無限の法則のうちに存在する、悠久の宇宙の記録を解明した。
本来の思考という行為は、普段人がやっているようなもののことではない。思考するとは、すでに存在する対象に気づくという行為だ。人は考えてばかりいるが、一向に気づこうとしない。ただ、自分の思考を黙らせるだけでいいのだ。すると宇宙精神が即座にその空隙を満たしてくれるだろう。
新しい考えが生まれると、その可能性がわかる者は受け入れ、わからない者は拒否するものである。これがよく論争を生む。人々の思想が一大勢力となるために、論争という刺激が求められるからだ。
しかしこの本は何らかの新しい思想を読者に提供するために書かれたのではない。目的は、人々の考えるという能力の中で、ほとんど眠っている部分を再び目覚めさせることだ。
科学的な興味もなければ専門用語もわからない人に科学的説明を試みるのは愚の骨頂だ。同じく宗教に興味のない人に宗教的見地から訴えかけてもなんら印象に残らない。私がこの本によって成し遂げたいこと、それは私の推理能力の限りで生み出したメッセージを読者に伝えることであり、そこから誰かが長く値打ちのある何かを得てくれれば、と願うばかりである。
(西村理 訳)
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