おお人よ、お前は私の法を免れる法を作り上げてしまった。
混乱、混沌、そして戦争は、すべて人間自らが思い、想像したものの産物だ。
光があってはじめて、真実となり、
真実があってはじめて、知恵となる。
知恵があってはじめて、知識となり。
知識があってはじめて、人生となる。
知識を通じてのみ、人間は知恵を行いの中に表現できるというのに。
私が人に命を与えたのは、知識を通じた行為として知恵をあらわすことを願ったからだ。
私の光はますます輝いて、私の方をあらわす者を照らしだす。
おお人よ、私の中に生き、私の息吹きの中で呼吸するがいい。
お前の内奥に、私との確かな一体感を感じよ。
満ち足りた思いを感じよ。
正しく生きる至福を感じよ。
そうすれば私は知ることができよう。お前という存在の栄光の脈動を。
私の言葉を話すときは、高らかに響かせてほしい。
優しく、親しみを込め、誰にでも伝わるように語ってほしい。
そう、私は、自分を語る言葉を持たないのだ。
私は、果てしない無我の残響でしかない。
私の心と魂は、誰かを通じてしか確かめることができない。
私の法を思うままにできる者などいない。
ただ、私の光の中にあり、
自分自身の光を輝かせたときのみ、私の法は働く。
欲望という黄金の宝に目をくらまされるな。
黄金は光でできた影にすぎない。
現実の中に私の姿を探すな。
私を目で認めることはできない。
どんなに黄金に見える宝も、私の光には映えない。
ただ私の中に在れ。
行いによって、私を拡げよ。
誰かが望んだすばらしい夢を、私で満たしてやることが何よりの喜びだ。
お前が、誰かの中に私を見いだすところを見たい。
彼らの目もまた、汝を通じて私を見るだろう。
影でも幻でもない、澄んだたしかな瞳が、
お前の中に注ぎ込まれた私自身をとらえるのだ。
『7つの光の評議会』
ジョージ・W・ヴァン・タッセル著
(西村理 訳)
コメントを残す