人間が「不老不死」を実現させる日が来るのか?


sp20101215.jpg初めて和歌山県の熊野三山を旅行した時のことである。熊野速玉大社のある新宮に、「徐福公園」という公園があることに気がついた。ガイドブックを読んでみると、徐福という人物が由来の公園とのこと。徐福は秦の始皇帝の命を受け、「不老不死」の霊薬を探しにはるばる日本までやってきた人物で、この地に住みついたと伝承されている。

「不老不死」。徐福がこの日本の地で不老不死の薬を見つけることが出来たのかは、定かではない。しかし、遠い昔から今日まで、なぜこれほどまで多くの人が、「不老不死」の可能性を探し続けているのだろう。

『スターピープル30号』の特集「不老不死の可能性を探る」では、この人類悲願のテーマである、「不老不死」を、様々な側面から紹介している。

作家の荒俣宏氏の話の中には、さきほど紹介した徐福も登場する。若返りの「水」の話や、日本の神社での儀式など、豊富な知識で「不老不死」について語っている。

広島大学大学院医歯薬学総合研究科の教授、田原栄俊氏は、科学的な観点から不老不死の可能性について言及する。
サイエンス分野で今、注目を浴びているDNA「テロメア」。このままテクノロジーが進めば、ひょっとしたら不老不死が実現するのでは?と思わず息を呑む。

他にも、現代の技術を駆使した「人体の冷凍保存」について、中国における不老不死、西洋における不老不死など、読み応えのある記事が満載だ。

私のお気に入りの記事をいくつか紹介しよう。

まず、インドで日本人としては唯一「シッダ医学」を学ぶ、斉藤あゆみさんの話。
シッダ医学とは、「世界で最も古い医学」といわれ、「不老不死」を最高の目標にした医学である。伝承によると、この医学を極めた聖者たちは、実際に何千年も生きたとされ、その中には、いまだにインドのどこかに生きていると言われる人物もいる。(ババジ以外にも、居るんですね。さすがインド。)

あと、青汁だけで生きている女性、森美千代さんの話も興味深い。「不老」というより「若返り」に近いが、実際に人間が青汁だけで生きれることを証明されている方の言葉には、説得力がある。

余談だが、プラーナだけで生きているジャスムヒーンさんに、身近でお会いしたことがある。50歳代の彼女は、非常に美しく、健康的な方だった。彼女は自ら健康的に年齢を重ねることを選択しているが、本来人間の寿命はもっとながく、歳をとらない選択も可能だと、たしか著書の『リヴィング・オン・ライト』のなかで言及していた。
残念ながらスターピープル30号には、ジャスムヒーンさんは登場しないのだが、「不食」と「不死」には、強い関連があるような気がする。

あと、私の驚きポイントは、ヨーガ行者の成瀬雅春氏へのインタビューの記事の中に、氏が達成した「空中浮遊」の写真が掲載されていること。一般紙だったらスクープ的な出来事を、普通のプロフィール写真のようにさりげなく掲載しちゃうあたり、さすがスタピ。

「不老不死」にはならなくとも、人間の無限の可能性を感じて、自分の意識を拡大するにはぴったりの『スターピープル30号』。ぜひ、読んでみて欲しい。

(メーテル徹子)

SP30.jpgスターピープル・フォー・アセンション―新しい意識の時代をひらくスピリチュアル・マガジン Vol.30(2009Autumn)

特集:―スピリチュアルとの相関性―「不老不死の可能性を探る」

掲載人物:
荒俣宏、谷崎テトラ、田原栄俊(広島大学 教授)、緑川ひかる、オーブリー・デグレイ、レイ・カーツワイル、大形徹(大阪府立大学人間社会学部教授)、斉藤あゆみ(インド/シッダ大学 学生)、成瀬雅春、ヒロ・ヒライ、森美智代、生島裕、G.I.グルジェフ、ローリー・グドナソン、マンガラ・ビルソン、エリック・パール、ゲイリー・R. レナード、河名秀郎、藤野歩、ジェームズ・ハートランド&菅野禮子、レオニド・シャラシュキン、アンマ、ヴァイアナ・スタイバル、ジョン・アイスマン、アストラ・フェロー、アラン・コーエン、アダマ&ハキラ、クレッグ・ジュンジュラス、ユリ・ゲラー、中津川昴、須田郡司、本田健、天野清貴、オルサー・ラマザン、羽仁礼、アーントマサコ、カトリン・ロス、越智啓子、SUGIZO、小野満麿、ダスカロス、大内博、穴口恵子、マリディアナ万美子、山田孝男、治郎丸明穂、星秀加

 


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