はじめに(詩) 7つの光の評議会

george.jpegおお人よ、お前は私の法を免れる法を作り上げてしまった。


混乱、混沌、そして戦争は、すべて人間自らが思い、想像したものの産物だ。


光があってはじめて、真実となり、

真実があってはじめて、知恵となる。

知恵があってはじめて、知識となり。

知識があってはじめて、人生となる。

知識を通じてのみ、人間は知恵を行いの中に表現できるというのに。

私が人に命を与えたのは、知識を通じた行為として知恵をあらわすことを願ったからだ。

私の光はますます輝いて、私の方をあらわす者を照らしだす。

おお人よ、私の中に生き、私の息吹きの中で呼吸するがいい。

お前の内奥に、私との確かな一体感を感じよ。

満ち足りた思いを感じよ。

正しく生きる至福を感じよ。

そうすれば私は知ることができよう。お前という存在の栄光の脈動を。


私の言葉を話すときは、高らかに響かせてほしい。

優しく、親しみを込め、誰にでも伝わるように語ってほしい。

そう、私は、自分を語る言葉を持たないのだ。

私は、果てしない無我の残響でしかない。

私の心と魂は、誰かを通じてしか確かめることができない。


私の法を思うままにできる者などいない。

ただ、私の光の中にあり、

自分自身の光を輝かせたときのみ、私の法は働く。


欲望という黄金の宝に目をくらまされるな。

黄金は光でできた影にすぎない。

現実の中に私の姿を探すな。

私を目で認めることはできない。

どんなに黄金に見える宝も、私の光には映えない。


ただ私の中に在れ。

行いによって、私を拡げよ。

誰かが望んだすばらしい夢を、私で満たしてやることが何よりの喜びだ。

お前が、誰かの中に私を見いだすところを見たい。

彼らの目もまた、汝を通じて私を見るだろう。

影でも幻でもない、澄んだたしかな瞳が、

お前の中に注ぎ込まれた私自身をとらえるのだ。


『7つの光の評議会』

ジョージ・W・ヴァン・タッセル著


西村理 訳)

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