『事任八幡宮(ことのままはちまんぐう)』(前回のつづき)
階段を上って、本殿にお参り。住所と名前、そしてこちらに来させていただいたことへの感謝をお伝えしてから、さあ、願い事です。
たくさんメモに書きだしてみたり、あれこれ事前に考えてきたけど、いざ神様の前に立ってみると、不思議と出てくる言葉や願い事が違ったりします。自分でもあらら?と思いながら、素直な心でお願いし、「実現のために努力します」とお約束してきました。
それから社務所へいって御守などを見ながら、巫女さんとちょっとお話ししました。
巫女さん「あの楠の木の真ん中あたりに、耳のようなものがあるでしょう。あのお耳で願い事をきいてくださるのかもしれませんねぇ。」
おおお!ほんとだ。耳の形だ。外輪内輪と、耳の穴。耳たぶはないみたいですが。あのお耳に向かってお願い事をする方もいるそうです。
巫女さん「御神木の【大杉様】は見てこられましたか?」
え、あの楠の木さんって、御神木ではなかったんですか?・・・どうりで、なんだか優しすぎるし、アドバイスはくださってもちょっと他人事みたいだなぁ・・・と思っていました。
本殿の右奥にぐるっと回りこむと実は、樹齢1000年を越す御神木の【大杉様】があったのです。その御前に祈願の蝋燭を灯してお願いするのですって。私は「心願成就」の蝋燭を購入し、早速、行ってみました。
真っ直ぐに伸びた、力強い杉の御神木。波動がまったく違います。先ほどの楠の木が女性的なやわらかいエネルギーだとすると、この大杉様は男性的で厳しいエネルギーを発しています。
大杉様に意識を向けるとこちらは、楠の木さんと同じように心の写し鏡を持っているけれど、更に心願を天上界につなげてくださる、ピシッと真っ直ぐな、力強いびりびりとしたエネルギーを感じました。まるで、のぼっていく雷みたい。
ご本殿にお参りさせていただいた時よりも、願いが直接、天とつながるような感覚です。私たちはまたもやしっかり、お願い事。
こちらの御神木には、是非ともお参りしていただきたいですね。柵に守られているので触れることはできませんが、離れていても充分パワーは感じられるでしょう。
ただ最近、心ない人たちが柵を壊して大杉様に触れたり、ひどい人は木の皮を剥いで持っていってしまうそうなのです。そんなことをしたら御神木が死んでしまいます。そんなひどいことは、絶対にしないでくださいね。
(つづく)
(佳岡美歩)
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