悟り、ワンネス、超意識・・・そのような体験をし、覚醒に至った人物の話や、その人物が書いた本は、世にたくさん出ている。
しかし、現代社会に住む私たちとしては、そのようなストーリーを聞いてもなお、「悟り」とはインドの山奥で超越した人物が得る体験であり、私たちの日常とは、まったく関係ないような認識をもってはいないだろうか?
『随(かんながら)神』の主人公Aは、そんな私たちと同じ現代社会に生きる人物である。芸能界、音楽業界で活躍し、豊かな現代生活を謳歌していた。
しかし、そんな彼に「その瞬間」は突然やってきたのである。