「希望」を忘れないでいこう~ダンスセラピストが教えるいま大切なこと


hara0315.jpgダンスセラピストとして多くの方の心を癒す仕事にたずさわっている、原キョウコさんからメッセージをいただきました。不安を感じやすい時のセルフケアについてなど書かれていますので、参考にしてください。

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みなさんが落ち着いて無事に過ごされていることを祈っています。

被災地の方には
とにかく救援と物資が少しでも早く届くこと、
そしてひとりでも多くの命が助かりますよう
ずっと強く祈っています。

<今わたしたちがすべきこと>

今こそ、しっかりとセルフケアをしていきましょう。

不安になるのはアタリマエ。
そして、「ああ、不安になっているんだなあ」と
自分の気持を「観察」する姿勢を忘れないこと。
不安に踊らされないこと。
不安は自分の中の一部であって、
すべてではないのです。
それをしっかりと認識すること。

情報は冷静に判断すること。
メールなど回って来たら、
その情報のソースを必ず確認しましょう。
善意が広がって尾ひれがつきデマとなり、
パニックを引き起こす可能性もあるのです。

深呼吸をすること。
椅子に座っていても床に座っていてもできます。
息を吐くときに、
横隔膜の動きをしっかりと感じて
丹田に重心を落とし込むようにしてみて下さい。

気持が落ち着くのと、
重心が下半身に落ちることで
足下がしっかりしてきます。

そしてストレッチなどして身体感覚を取り戻して。

いつもセッションの際お話ししますが
身体が安心感を取り戻すと
心も安心感を取り戻します。

テレビは見過ぎないで下さい。

情報は冷静に選択して下さい。

好きな音楽を楽しんで下さい。

友達や知り合いや周りの方に
声をかけてみて下さい。
メールでもよいのです。

ひとりでいると不安が昂進する場合もあります。
だれかと話すことや語りかけることで
落ち着きを取り戻したり
気持を共有できたりして
楽になります。

そして大変そうな方がいたら
話を聞いてあげてください。
誰かを受け止めることも
自分の大きなチカラになります。

ただし援助職の方はキャパシティを超えないように注意して。


自分の疲れが過度になりすぎていないか、
時々身体への意識を向けてみて下さい。
身体は必ずサインを出しています。

感情が動かなかったり、ひどくぼーっとしていたりする場合は
過度に感覚を麻痺させている可能性があります。
(当然の反応です)
ときおり、温かいものを飲んだり
できれば、甘いものを口にしたりしてください。
少しでもほっとできる時間を持つようにして。
だれかとハグするなど、
身体接触も感覚を取り戻したり安心するにはとてもいい方法です。

被災地のことを思うと罪悪感が出てくる方も
たくさんいらっしゃるでしょう。
それも、当然の反応です。
その気持を祈りに変えましょう。

泣けるときには泣いて下さい。
呼吸も楽になり、
気持も楽になります。

笑えるときは、笑いましょう。

足りないものがあっても
工夫すればなんとかなると信じましょう。

深刻になり過ぎないように!

<希望を忘れない>

わたしたちが今最も忘れてはいけないのは
「希望」です。

原爆、阪神などの大規模災害に見舞われても
黙々と復興を続け、奇跡的な復活を遂げた
日本人の持つ底力を信じて、
この状況を力を合わせて乗り越えて行きましょう。

この試練を乗り越えたとき、
わたしたちには必ず大きな力がもたらされます。

今は日本全体のアセンションかもしれません。
新しい日本に生まれ変わるプロセスと私個人は感じています。

ひとりでも多くの方が助かること。
少しでも被害が少なくなること。
それ自体が大きな「希望」でもあります。

必ず立ち上がることを、「信じる」こと。

<祈り>

そして、
祈りましょう。
祈りは見えなくとも大きな、強いエネルギーです。

被災地に、
自衛隊や消防、警察、東電関係者など
不眠不休で働いている方達に
祈りのエネルギーを送って下さい。

原発のためにも祈って下さい。
原発の火のエネルギーが、
水のエネルギー(雨)によって
鎮められて行くことをイメージして祈って下さい。

火は怒りかもしれませんね。
水はそれをクールダウンさせるエレメントです。

原発等の影響がない地域の方は
日々の生活を楽しんで下さいね。
日本中暗くなってはいけないし、
創造的で明るい、いいエネルギーを発散して下さい。
この先の日本復興のための、いいアイディアをたくさん考えて下さい。

風に乗ってこっちに届くといいなあ(笑)

*****

支え合い、励まし合い、
希望を忘れずにいきましょう!

原キョウコ

ブログ:http://blog.goo.ne.jp/kyondance

プロフィール

原 キョウコ

俳優として活動の後ダンスに転じ、コンテンポラリーと舞踏、日本の身体技法を融合させ様々な舞台や、ソロでのダンスパフォーマーとして活動。
1996年より精神科臨床でのダンスセラピーを開始し、複数の病院でグループ及び個人セッションを行う。ボディ/マインド/スピリットの統合を目指す。
ダンスのクリエイティビティとセラピーの繊細さを併せ持ちしっかりとグラウンディングさせるグループワークには定評がある。セラピーとケアに関わる人材育成、企業研修にも力を注ぐ。


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