「今」という瞬間から遠ざかる良いエネルギーと悪いエネルギー その1


tomy20110222.jpgエネルギーは、良くも悪くもない、とはよく言われることですが、実際のところ、生活していると、これは良いエネルギー、あれは悪いエネルギーという区別をつける機会が出てくることがあります。

しかし、エネルギーについて判断すると、自分と「今」とのかかわりに、変化が生じることもあるのです。

とあるエネルギーを、見かけたり感知したりしたときに、とっさにそれを良いエネルギーだな、とか、悪いエネルギーだな、とか、そうした判断をすることは、よくあります。その判断によって、その後の対応や動き方が変わってくることも、大いに考えられますし、それをすることは、社会の中で生活する上でとても重要なことであるといえます。

しかし、なにかを感知して、それが自分にとってどうあるかを判断するということは、「今」という瞬間から離れ、過去にフォーカスしていることになります。感知してから、判断するまでに、必ず時間差が生じてしまうため、その差をいくら縮めたとしても、判断される対象は、常に、過去に存在したものになってしまいます。

良いエネルギーであっても、悪いエネルギーであっても、それがどちらかを判断することは、「今」から離れて過去に向かうということになりますから、一般的な考えとして、「今」にとどまることをよしとするならば、過去にフォーカスするのはよほどのことと思えます。

ですから、「良いエネルギー、悪いエネルギーというのはありますか?」という問いに対する答えは、「ある、が、ないこともある。」もしくは、「ない、が、あることもある。」となります。
そして、詳しく答えようとすればするほど、「今」にとどまるのが困難になっていきます。

(つづく)

富田しょう


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