2011年 春分の日に寄せて~辻麻里子さんからのメッセージ


tsuji0322.jpgこのたび、被災された方々に心よりお見舞い申しあげます。
一日も早い救援と復興をお祈りしております。また、命をかけて救援にあたっておられる方々のご無事を願うと共に、皆さまの苦しみや悲しみや不安が少しでも和らぎますようお祈りしております。

今から66年ほど前、広島、長崎に投下された原爆の後、日本は焼け野原から復興しました。そして今、原発事故の後、荒廃した意識から再び立ち上がろうとしています。
原子力を巡る惨事は、この日本が最初で、そして、この日本で最後にしたいものです。それが私たちの願いです。なぜなら、これは特定の地域だけではなく、時間も空間も超えた地球規模、太陽系規模のことだからです。

地球という惑星は、人間だけのものではありません。海に住む生命もいれば、地中に住む生命、そして空を飛ぶ生命もいます。もしも、私たちに叡智があるのなら人間の欲望や奢りによって、この惑星を生命が住めない星にしないようにしたいものです。

それには、私たち一人ひとりが謙虚になって、地球の声を聴きながら、地球と共に歩むことです。口に入れても安全なもの、土に還るもの、そして地球や宇宙を汚さないことを優先的に取り組んでゆきましょう。

人と人の意識はつながっていて、一人の悲しみは人類全員の悲しみ、一人の苦しみは人類全体の苦しみです。苦しみや悲しみを分かち合い、そして、限られた資源を分け合いましょう。私たちのDNAには、有事の際の賢い切り抜け方が、しっかりと書き込まれているはずです。これを乗り越えた先にはきっと、新しい意識の地平が拡がっているはずです。

そして、地球には自己浄化作用があります。太陽に感謝を、月に感謝を、地球に感謝を捧げ、そして生きとし生けるものと共に歩んで行きましょう。生かされていることに感謝して、今、自分の目の前にあること、今、自分の足元にあること、今、自分にできることを淡々と行ってゆきましょう。
そして、最善を尽くすことです。

私たちに今できることは、混沌とした世界のなかにいても、自分の意識をゼロ(透明)に保ち、中心軸を確立して、ぶれずに真っ直ぐ立つことです。

焦らず、慌てず、大声を出さず。希望を捨てずに行きましょう。離れていても、共にありますことを。

2011年、春分の日。
地球と共に。辻麻里子

(辻麻里子さんのブログ「ウチュウカイギ」より)

 


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