(「魂の母との出会い―はじめての無我体験」のつづき)
その気持ちの かたまりは僕にこう語ってきた・・
存在「人は私の元から離れ、新しい経験をもって私の元に帰ってくる・・」
僕はこう訴えた。
僕「なぜ、世界に惨い戦争や病気、交通事故などの悲しい経験が起こるのですか?」
僕「ネガティブなものは必要ないのではありませんか?」
(その時の僕はちょうどポジティブ人間に目覚め、
マイナスエネルギーに対し排他的な気持ちを強くもっていた。)
存在「私は「新しい」経験を求めている・・」
そのようなマイナスなことさえも存在は求めているのか?
僕は当惑した、
そして伝えた、
僕「当人たちはどれだけ苦痛や、悲しい思いをしてるのか
あなたは知っているのですか?」
しかし、次の瞬間にある感情が伝わった・・・
存在はすべての人間のありとあらゆる経験を
・・・<まったく身をもって自らも体験している!?>
まったく当人と同じ痛みを味わい、
当人と同じ悲しみを味わっているんだ。
新しい経験を「集める」のではなく、
存在自身もすべて責任をもって当人同様の体験をしてる・・・
どういうことだ??
存在「良いことと悪いことをどうやって区別できるだろう?」
存在「高いビルだって、低いビルがあって初めて高いと言える。」
存在「表裏は一体で境界線はない・・・
見方によっていかようにも変化するもの」
存在「善いこととは無限なることのほんの一面にすぎない・・・」
僕「・・・でも、やっぱり悲しみや苦しみは嫌です!」
存在「おまえにもいつかわかる時が来る・・・」
その後も、
しばらく「その存在」との対話が続いたのだけど、
そのうち意識が朦朧としてきた・・・。
頭の先から何かの見えない芯が飛び出していて、
それが元に戻ろうとしていた。
たしかに、
何か他にも特別なことを聞いたはずだけど・・・
でも、
当時の僕にはその内容が理解ができなかった・・・
僕にわかったのは、
「その存在が新しい経験を求めている」
ということと、
僕の内側に「その存在」がいたということ。
そして、
すべての人の内側にも等しく「その存在」はいるということ・・・。
・・・。
その存在がだんだんと僕の前から去って
行くのを感じた。
そのまま、
対話中にも関わらず、
意識が完全に覚醒していくのを感じた・・・。
・・・僕はゆっくりと瞼を開いた・・・。
「んっ・・・?????・・・」
気がつくと僕は見たことのない天井を目にしていた・・・
「あれ・・どこだここは・・!??」
まったく見たことのない天井、家具等が見えた・・・
そして孤独感が襲ってきた、
急に母親の前から引き離された赤子のような、
そんな、
激しい孤独感が襲ってきた。
とても寂しくて、
目にはまた大粒の涙があふれ出した。
その後・・激しく泣いた。
何かに突き動かされるように、激しく泣いた。
しばらく、
わけが分からなくなるくらい悲しんだ後
・・・・・・その異変に気がついた。。
「!?!?!?!?!?」
「なんだここは??」
「・・・誰だ俺は・・・?」
「・・・ここで何をしているんだ?」
・・・!?。
自分がどのような生き物で、
ここがどんな空間で、
今どんな時代で、
今は何月何日なのか?
・・・なんと、完全に記憶が飛んでいたんだ
目の前には、
なんか違和感のある、五本の指先が二対動いていた・・・。
(つづく)
はじめまして☆
私にはこのような経験はありませんが、
この感覚は分かります。
本当に本当にそうだったんだって思いました。
私たちは、創造の一部で、経験したいことを経験しているのだということ。
貴重な体験私も味わわせていただきました。
ありがとうございます。
感謝します。