こんにちは、アッコさんです。
第2話、「努力賞をあげようかな」はいかがでしたか。
自分にも「努力賞」をあげたくなった、なんて声がいっぱい聞こえてきたら、嬉しいんだけど。
ほんの少しでも進歩したところや、褒めてあげたいところを探してくださいね。
ところで、努力賞と言えば、その鑑(かがみ)とも言える大先輩格がいらっしゃいますよ~。それはシャンソン歌手のクミコさん。
ご存じの方も多いと思いますが、今年のNHK紅白歌合戦に初出場されることが決まりました。
私は公演を聴きに行ったことはないのですが、7年ほど前に『徹子の部屋』に出演され、その時の話が大変印象深かったものですから、心に留めておりました。
クミコさんは、若い時に「世界歌謡祭」に日本代表の一人として参加したこともあるぐらい、実力派のシンガーでした。にもかかわらず、プロ歌手として長い間芽が出なくて、40代半ばまでずっと下済みの生活をされているのです。
コンサートの観客がたった一人、という時もあったようですね。さらには、離婚という痛手も負い、一時は歌で食べて行くことを諦め、まったく違う職業に就こうと、水商売の世界に入ったこともあるそうです。
でも、歌への情熱が引き合わせてくれたのでしょう。作詞家「松本隆」氏と出会い、状況が好転します。2000年に再デビュー。
そして、2002年には運命の曲、「わが麗しき恋物語」がヒット。ラジオから流れるこの曲に、「涙があふれ、運転できないからやめてほしい」と、トラックの運転手さんが訴えてくるほどの反響だったそう。
以来、じわじわと彼女の人気に火がつき、もともとあった実力が大きく開花。行列のできるコンサートを催すまでになったと言います。
『徹子の部屋』を見てしばらく経った頃、新聞に彼女の記事が載りました。「遅咲きの花が咲く」という言葉がそこにはありました。
実はクミコさんと私は同い年。
その頃、私もコーチとして独立したものの、細々とした仕事しかなく、明日はどうなるか、という苦しい状況。そんな中、クミコさんの紆余曲折の人生物語に触れ、大いに勇気と感動を頂いたのです。
そして、心を新たにしました。 「遅咲きでもいいから、自分の花を咲かせよう」って。
あれから、何年?クミコさんは、見事、大輪の花を咲かせて、大活躍をされていらっしゃいますが。で、私のほうはどうかというと?
うん、私のほうも遅ればせながら、大きく真っ赤な花が咲きそうになってるとこ。
「アセンションの花」って言うんだけどね。まさか、こんな花が咲くとは。
聞いたことある?目には見えないの。
(前田アキコ)
クミコ 届かなかったラブレター
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