こんにちは。サッカーアジアカップ日本優勝で、「勇気と元気と根気と本気」をたっぷりチャージ。再び「やる気」いっぱいのアッコさんです。いや~、良かった、良かった。では、先週の続きとまいりましょう。
テレビに出演したその女性漫画家は、ガンを患い、再発の不安が渦巻くなかで、どう自分と向き合い、病を克服していったか、という体験談を述べていらっしゃいました。そして、番組の最後に司会者から、病気をされている方へのメッセージを求められ、こう答えたのです。
「私は5分後にはおいしいコーヒーを入れよう、とか、80歳になっておばあちゃんになったら、どんな絵を描いているのかなぁ、なんて想像していました。夢でも目標でもなんでもいいのです。そんなものを持ったほうがいいと思います」
それを聞いてハッとしました。たった5分後こうしたいという願い。それは、おいしいコーヒーを入れて飲むこと。そんなささやかな、何気ない日常のワンシーンが目標になるなんて。さらには、その対極にずっとずっと年を重ねて、80歳になってもなお元気で絵を描き続ける、自分の姿を思い起こすなんて。
それまで、元気が当たり前で、病気ひとつしたことのない私には思いもよらない発想でした。また、ビジネス・コーチングを身につけ、3年後、5年後、10年後と、机上でプランニングするのを常としていた私です。自分を励まし、勇気づけていく本来の夢とはこういうことなのかと、改めて知らされたような気がしました。
どんなものでも、どんな形でもいいのです。それが自分にとって心から願う夢、心から達成したいと思う目標であれば。
「おばあちゃんになったら、縁側でゆっくりお茶を飲むのが夢」と、答えてくれた若い女性がいらっしゃいました。なんだか人生の「酸いも甘い」も噛み分けたおばあちゃんが、縁側でほっと一息入れる平和な姿が浮かんできます。こんな自分にとっての「小さな幸せ感」のあるものをイメージするのもありですね。
さあ、あなたにとっての夢はなんでしょう。子どもの頃から漠然と浮かんでくる「なにか」かな。それとも、仲間同士ワイワイしゃべっているとき、いつか皆でこんなふうになったらいいね、の「こんなふうに」かな。夢のフィールド、今一度探ってみてください。
そうそう。その女性漫画家は里中満知子さんです。乳がん、卵巣腫瘍、リウマチと数々の病気と闘っていらっしゃったようです。が、今や『里中満智子の健康法の女王』なる本まで出版されています。きっと80歳になってもなお元気に絵を描き続けていらっしゃることでしょう。
(前田アキコ)
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