アセンションの指導者(後編)

lee0614.jpg今この瞬間に学びがある

私たちが師と仰ぐべきは、年齢が上の人物だけではありません。また、歴史上の偉人といった、特定の人物でもありません。学びに条件や、制限などあるのでしょうか?  もしあるのだとしたら、条件や制限を設けた瞬間に、人間の進化も成長も止まってしまうでしょう。成長を止めるということは、その瞬間から退化が始まることを意味します。もうこの宇宙で学ぶ必要がなくなれば、人間は生きる意味を失うでしょう。


人間は、今まさに死にゆく人からも、生まれたての赤ん坊からも、何かを学ぶことができます。今、目の前にいるすべての人々が、私たちに学びを与えてくれる師匠なのです。学びを与えてくれない人物など、この世には存在しないということです。

宇宙のすべてが師匠

人間の人生とは今の連続ですが、「今は学びがない」という誤解が、私たちの心に煩悶や迷い、葛藤をもたらします。そういったネガティブな感情は〝今に対しての感謝と、学ぶ姿勢に問題がありますよ〟という、真理からのメッセージです。

私たちの師となるのは、人間だけではありません。宇宙に存在するすべての生命が、私たちを抱擁し、育て、鍛えてくれる師なのです。動植物はもちろん、地震や火山活動、天候や星の運行など、私たちが知り得るあらゆる事象は生命です。さらに言えば、一見すると生命とは思えない、鉱物や機械といった無機質なものはもちろん、一人ひとりの人間が直面する困難、出来事といった、時間とともに生起してくる事象も、宇宙生命が投影された姿という意味で、生きていると言えます。

私たちはこの宇宙で生きている以上、宇宙から逃れることはできません。この地球で生まれたことも、日本人として生きていることも、訂正したりやり直したりすることは不可能です。仮に生まれる前に戻って人生をやり直せるとしても、その選択には全く意味がありません。

なぜなら、必要な学びを失うことになりますから、いずれまた違う形で同じ失敗を経験するからです。人生をやり直すなら、今この瞬間から始めなくてはいけません。それが、この三次元世界のルールです。

意識上昇のために学びはある

どんな境遇であれ、出来事であれ、意味もなく存在し、起っていることではありません。毎瞬毎瞬、宇宙生命が人や境遇、出来事に姿を変えて、私たちに様々な学びを提示してくれています。学べることに気づかなければ、当然ながら意識が変わることはありません。これはとてもシンプルな法則です。

学びを終えることで意識が上昇し、学びの大きさの分だけアセンションを体現していくことになります。つまり、一足飛びにおいしいところだけを取ろうとするのは不可能なのではないでしょうか。

最終的には、すべての魂は同等の学びを経なければ、宇宙本体まで辿りつくことはできないでしょう。ですので、アセンションを果たしている人が偉くて、遅れている人が劣っているといったこともあり得ません。ただ単に、それぞれの役割が、その時々に応じて存在するだけなのです。

加えて言えば、私たちは真の宇宙法則、つまり宇宙生命と共にあり、決して孤独ではないということです。その事実は私たち一人ひとりの全方位、全時間に及び、朽ちることのない真理の神殿として、私たちの精神に、魂に、肉体に、そして全宇宙に、常に存在しています。その永遠の生命こそが、宇宙の全てこそが、私たちをアセンションに導く指導者なのです。

ブラフマン・リー


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