ノボ・カリプソ
訳:江口聖子
2012年9月がカルマ的だというのは、そのパターンが表す色が極端であるからです。各ナンバー/パターンは、それぞれ対極に位置しています。
「14/5」にとって重要なことは、このナンバー/パターンは、「自決/自己決定」の性質を大きく持っており、人間にとっては、自分自身のことや自分の考えにばかり関心が行きがちになるということです。「1=自己決定、権威、ルール、自分のビジョンに導かれたひたむきな野心」と「4=断固としていて、それが意固地な頑固さともなり得る、安心と安定」を見ていただくと、このパターンの難しさがお分かりになると思います。更にそれと同時に、「5」ともバランスをとらなければならないのですが、このプロセスの中で、殆どの人はこの部分を切り捨ててしまいます。
「1」は、支配的になることもできますが、「1」の学びは、支配的になるのではなく、折り合いをつけていくことです。「14/5」は、「1」が「4」の前に来ていますので、「4」の安定性と安心は、他者の為ではなく「1」の為に作られることになります。が、それに続く「5」が意味するのは、全ての生命体の向上と発展です。これが、「14/5」で学ばなければいけないことです。
「14/5」は、「利己主義を抑え、”全ての生命にとって良いことは何か”に目を向けることを学ぶ」と解釈できます。普通、人は「14/5」を「この中で、私の為に存在するものは何?」というエネルギーとして認識します。これは西洋社会では非常に大きなエネルギーとなっており、大き過ぎるほどです。
西洋的な思考は、自分だけが成功を勝ち取ろうという、「私の為に存在するものは何?」をもたらします。それも「14/5」のバイブレーションの一部ではありますが、全てではありません。「5」は、全ての生命の発展と進化を表します。一人ひとりが「私の為に存在するものは何?」という「1」と「4」のエネルギーを第一に生きていれば、その人生は不調和なものとなります。「全ての生命にとって良いことは何か」に目を向けるようになるまで、バランスをとっていかなければなりません。
「14/5」は、次から次へと動きの速い、非常に難しいパターンです。冒険や探求といった要素が多くを占めますが、それは通常、自己中心的なものとなります。要求が多く、柔軟さに欠けます。「5」が要求しているのは、他者との関係におけるより大きな柔軟性、理解、より大きな寛容性、忍耐、そして「私」ではなく「私たち」の感覚で人生を駆け抜けようという全知全能の欲求です。今月は、「私は~が欲しい」は大きな規模では疑問を投げかけられることになるでしょう。そういった点ではがっかりすることが多くなります。
生命は何を向上させなければならないのか、そのバランスを希求し、そのプロセスの中に自己を巻き込んでいってください。健康が大きな焦点となります。というのは、健康状態が優れないと、自分の欲求や欲望に向けた内向きの思考が過剰となり、それがまた病気の原因となるからです。
2012年9月は、「自分の為に何を取ることができるか」ではなく、「自分の内側から出て、他の生命に与えられる物は何か」と解釈してください。
(ノボ・カリプソ)
ノボ・カリプソ(GNOBO CALYPSO)さんは、アリゾナ州セドナ郊外在住のミスティカル数秘術士。30年以上にわたりミスティカル数秘術の神聖な叡智を人々と分かちあっています。
ノボ・カリプソ 著/小松原さおり 訳
定価 3,014円(税込)
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