ノボ・カリプソ
訳:江口聖子
数秘術に取り組むという時、私たちはシンボルと取り組むことになります。シンボルは魂(ソウル)の言語です。
この惑星で数秘術に取り組むというのは、神聖幾何学のシンボルを通して見ることができる「比率」に取り組むことです。神聖幾何学は、黄金率φを通じて見ることのできる「比率の秩序」の美に働きかけます。黄金率φは固定的でも具体的でもなく、常に拡大の余地が存在します。この「おおよそ」「概算」の惑星上では、これを受け容れることが重要です。
私たちは堪えず運動しており、絶対的なものや運命からの拘束など、存在しません。この運動の一部を担うのは、変化、成長、拡大の機会です。これは神聖幾何学におけるシンボルであり、数秘術のナンバー/パターンを通して解釈されます。
数秘術(つまりシンボルを通してナンバーと取り組むこと)は、この変化、成長、拡大へのガイドラインを提供してくれます。シンボルは箱に押しこめられたりできませんし、具体性もないし、確立されたものでもありません。生命体は「今」に生きており、常に運動しています。生命体に内在する未来への可能性に向かって、全ては動いています。これが意味するのは、この惑星あるいは宇宙においては、今持っている能力や性質が重要なのではないということです。神聖なのは、未来への可能性です。
また、制限のない自由な運動のためには、「協力」が不可欠となります。「征服」というのは、自然の中では(また、ミスティカル数秘術や神聖幾何学に見出せる原理の中では)、何ら意味はありません。他者を征服したり侵攻したりできるナンバーや神聖幾何学の形状はありません。パターンは、ひとたび出現すれば、元の場所から新しい場所へと移行します。新しい場所へと移動することで、新たな単位が生まれ、それがより大きな未来への可能性を開きます。このことは自然の原理を通して表現されており、ミスティカル数秘術を通して解釈され、神聖幾何学で象徴化されます。
私がこのようなことをお話しているのは、2012年6月がとても高度な「11(2+1+2+6=11)」の月であるからです。日本では「平成」がマスターナンバー「11」であり、これは「昭和」とは大きくその性質を異にします。昭和は「マスタービルダー」の「22」です。
昭和の人々は第二次大戦後、新しい構造、新しい道筋、新しい枠組みを作る為、日本国内で建設すること、構築することを学びました。勤勉で、長時間にわたって働き、熱心で献身的で忠実であり、几帳面で秩序がありました。昭和の人々の多くは、長い時間、あまりに懸命に働き過ぎました。マスタービルダーの「22」は「4」を包含しています。「22/4」です。これは昭和が、仕事の上で有能でありたいと考えることを意味しています。そして、昭和が見据えているのは、「征服」です。
(後編へつづく)
(ノボ・カリプソ)
コメントを残す