ミスティカル数秘術でみる6月―マスターナンバー「11」(後編)


gnobo201206_2.jpgノボ・カリプソ
訳:江口聖子

マスターナンバー「11」は、個人としての自分を差別化し、そののちに大衆と和合します。「11」は「2」を包含していますので、過度に自己主張をすることはなく、攻撃的になることもありません。が、「11」というのは非常に電気的なエネルギーを持っています。とても感受性が高く、外に出て大衆の中で働く前に、まず自分自身を引き上げます。このマスターナンバーは自らの内に光を見つけ、それから灯台のように自分を輝かせます。マスターナンバー「11」はアーティスティックであり、ラジオ、テレビ、インターネットといった高度なメディアとよく連携して働きます。世界中に広がるネットワークを通してのコミュニケーションが、最も重要なこととなります。平成は自身と協力するべく、物事を見つめます。

平成の人々は、昭和よりもテクノロジーを利用したコミュニケーションに惹かれます。ただし、「11/2」はあまり自己主張や押しが強くありませんので、このパターンを持つ人はおとなしく弱腰で、怠け者に見える傾向があります。「ゆとり世代」と呼ばれるものです。が、「11/2」は平和と静けさ、芸術的表現、自分が認められることを求めます。平成の個々人は、西洋社会での”Millennial”世代(’80年代~’90年代に生まれた世代)のように、自分たちはハードワークに専念せずとも、ただ与えられる筈だという、ある種の権利意識を感じています。これが昭和の人には、フラストレーションがたまるところです。なぜなら昭和の人々は、感傷だの直感だのを抑えて、実際性と合理性でもって懸命に働いてきたからです。

平成とマスターナンバー「11」は、コミュニケーション、直感、感受性、協力、平和、理想と共振します。自分の理想を持ち続けることをとても重要視します。それゆえ、平成の人たちが興味を持つのは、どちらかというと自分の内側から湧き上がる興味や関心、どのように自分を表現するかであり、昭和の人たちの建設・構築作業を手伝うよりも、自分自身を大切にして受け容れたいと考えます。

2012年6月は強いマスターナンバー「11」の月です。マスターナンバー「11」には、グローバルなバイブレーションが内在しています。今月は、インターネット、ラジオ、テレビを通じて世界中の人々に働きかけるのに良い月です。「11」は大地を照らし出す輝く灯台ですので、自分自身を世界に向けて拡大させたり、外国人や異国の文化に関心を向けるのにも良い時期となります。「11」は高い周波数、高い波長と連動しています。が、あらゆるポジティブな面にもネガティブな面は存在します。両者は共に存在しているからです。
「11」と「22」がネガティブに転じる時、これらのマスターナンバーは最も暗い暗黒のエネルギーをもたらすことになります。「22」がネガティブに転じると、非常に破壊的になり、建設した物を取り壊してしまうこともできます。このパターンは、徹底してあらゆる手段を講じるというやり方で破壊を行い、背後に寝ずの番をしている破壊の番人がいるかのようです。「22」は素晴らしい構造を建設することもできますし、無感動に全てを破壊してしまうこともできます。

「11」は、非常に底意地悪く、悪意の塊のようになることもできます。光へと進んでいくのと同じ強さで、ネガティブに転じた時は、他者を暗黒へと連れていくことができます。ネガティブな「11」は、人々を互いに対立させ、人を傷つけることを言い、テクノロジーや機械類を混乱させ、またこれらのツールを人を傷つける為に使用します。それゆえこのパターンは、暗黒ではなく光のために使われなければならないのです。

今月は自分をオープンにし、思いやりを持って、また芸術的表現を通じて、正直なコミュニケーションを取るのが賢明です。グローバルに自分をオープンにしてください。他者と協力してください。あなたの内なる光を輝かせ、平成と昭和の特徴を融合させて、あらたな境地を開きましょう。

(ノボ・カリプソ)

gnoboprofile_new.jpgノボ・カリプソ(GNOBO CALYPSO)さんは、アリゾナ州セドナ郊外在住のミスティカル数秘術士。30年以上にわたりミスティカル数秘術の神聖な叡智を人々と分かちあっています。

ミスティカル数秘術―パターンを解釈する―』

ノボ・カリプソ 著/小松原さおり 訳

定価 3,014円(税込)


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