ミスティカル数秘術でみる2011年11月「ハートからの呼びかけ」（後編）

ノボ・カリプソ
訳：江口聖子

「22／マスタービルダー・マニフェスト」は、2011年11月の触媒となるエネルギーです。が、このエネルギーは、ハートの周りに制限と境界線をもたらすことがあり、そうなると大きな壁に周りを囲まれて、独り座りこんでいるかのように感じることがあるかもしれません。しかしながら、その制限と境界線の内側で、私たちは自分に一番近いところにあるのはハートなのだということをじっくり考えるようになります。

ハートは、私たちの肉体という小さな太陽系の中心です。大宇宙の太陽系の中心は太陽であり、その肉体は「Heavenly body＝天体」と呼ばれます。私たちは水瓶座のエネルギーが推移する中で、自分のハートを詳細に見つめ、「個」としての自分を、愛と完全な受容をもって再構築し、それを他者と共有する必要があります。というのは、魔術的な力は「24／6」の中に存在するからです。「24／6」は、私たちの「サイキック」エネルギー ― 私はこれを「直感」と呼びますが―を高め、美と行動と真実が溢れる中で、私たちを互いに結びつけます。

2011年11月は、捉われやすくなるエネルギーが非常に強くなるでしょう。もし私たちが自分自身を受容していなければ、或いは、もし自分自身の光を外側に向けて輝かせていなければ、もし誰かに屈従していたり、所有されているような状態であれば、また、もし自分が自分であることを包括的に抱きしめていなければ、自分と他者とを個別化しようとする「11」の電気的な動きの中で、道に迷う可能性があります。

また、このエネルギーは、あなたが目を向けるべき細々とした詳細な事柄を、数多くもたらします。人によっては、あまりにも多くの事が持ち込まれて、大きく混乱するかもしれません。一方で、自己を受け入れ、愛し、他者と共有する人々は、この月には大きく輝くことができます。愛と思いやりに満たされ、この世界の状況を改善する為に、大きな効果のある手段を追い求めることでしょう。しかし、これがネガティブに転じた場合、もし自分の内側も外側も、全てがネガティブなエネルギーで縫い上げられていると、自己を破壊する重大な時期となることがあります。暴君は倒されるのです。人々は男権主義に異議を唱えるでしょう。

ハートからの要請に応えてくれるのは、家族、コミュニティ、結束、兄弟愛、未来への可能性です。自分の内なる呼びかけに応え、自己の美しさ、自然の美、人類全体に存在する美を見つめてください。2011年11月は、自然が大きな役割を担います。自然に対して破壊的な行為を行う時ではありません。植物、花、木、動物に危害を加える時ではありません。この時期は、ハートによって結束する時です。

あなたの家庭とハートに自然を持ち込み、この生物圏に存在する全ての生命を慈しんでください。2011年11月には、生命の美しさが高まりますが、それはあなたが自己の美しさを感じていないと、強く感じ取ることはできません。が、それができるなら、あなたの周りにはマジックが起こり、不可能に思えることも達成できるようになるでしょう。

ひとつ申し上げておきますと、私はよく「今日”22 33 44″のナンバーを見ました。これにはどんな意味があるのですか？」というような質問を受けることがあります。
多くの人がぞろ目の数字（マスターナンバー）を見ると、それは高次の源からの自分へのシグナルだと思うようです。が、例えば2011年11月の「11 11」は、全体を流れている、全ての人にとっての注意喚起や促進剤ではありますが、特定の個人へ向けたシグナルではありません。個人へのシグナルは、もっと長期に渡って―少なくとも6ヶ月以上の期間―常にあるナンバーが現れ続けたというような場合は、何か注意を払うべきかもしれませんが、もしそうでなければ、それは単に「その数字を見た」に過ぎません。

「個」としてのあなたを受容し、愛し、抱きしめてください。そうすれば、2011年11月の持つ水瓶座の美が、あなたの夢の草原に立っている巨大な樫の木のように、あなたを包み込んでくれることでしょう。

（ノボ・カリプソ）

ノボ・カリプソ（GNOBO CALYPSO）さんは、アリゾナ州セドナ郊外在住のミスティカル数秘術士。30年以上にわたりミスティカル数秘術の神聖な叡智を人々と分かちあっています。