ミスティカル数秘術でみる2012年10月（後編）

ノボ・カリプソ
訳：江口聖子

今日、私たちを悩ませている原因の殆どは、何も”スピリット”からの干渉などではなく（これは実際は、宇宙／森羅万象の公平かつ公正なエネルギーです）、無関心、妬み、身勝手さ、あまり好ましいとは言い難い動機で行動している人たちからの悪意などです。

個人的葛藤があると、自分の領域に逃げこんでしまうものです。が、このナルシシズムは、私たちの世界の集合意識で、パワフルな力となります。私たちはこの力の下で、日々委縮してしまうこともできます。が、この暗い層から上位の層へ、自分を引き上げ、より高いオクターブと共振することもできます。私としては、多くの人が後者を選んでくれることを望むばかりです。

魔法というのは、いつも私たちの周りに存在しています。そしてその殆どを、自然を通じて見ることができます。もしそれが見えないなら、ぜひ森や林の中、牧草地、海、湖に行ってください。あるいは、シダの茂る小峡谷で小川のせせらぎに耳を傾けてください。そうするには、今月はふさわしい月です。魔法が花開き、私たちの感覚を喜ばせてくれているか、周りを見回してみてください。そして、その魔法をハートに収め、他の人たちの所へと戻り、このインスピレーションを、会う人全てと共有してください。2012年10月は、他人に何かを期待したり、報酬を求めたりすることなく、また自分の利益に駆り立てられて何かをするのでもなく、心から人に奉仕する時だからです。

悲しみ、絶望、怒り、嫉妬、涙、拒絶、そして自分が今所有していること、自分および他者を操作しようとすること、これらのことにも身を委ね、自分のハートを抱きしめましょう。このような苦しみを否定せず、身を委ね、闇を光の一部分として、受け容れてください。が、決して闇に生きてはいけません。ユニコーンの魔法、蝶の柔らかさ、開いた花の暖かさ、小川のせせらぎ、清らかな水、柔らかなそよ風。自分がこれらのこと全てにふさわしいのだということを知ってください。

絵を描いてください。
詩を書いてください。
爪先立って踊ってください。
裸の自分を楽しんでください。
鏡に向かって微笑んでみましょう。
古い曲を歌ってみましょう。
お年寄りの使い込まれた手に触れてみましょう。
動物の耳にささやいてみましょう。
早く起きて、偉大なる夜明けの太陽に挨拶してください。
そして喜びの涙を流してください。
自分がそうたら、他の人たちも同じようにできるよう助けます。
これがこの魔法の贈り物の月です。受け取る準備をしてください。

10月の「10」、それに2012年は「5」ですから、今月のパターンは、10＋5＝15／6です。「１＝モナド」は、私たちに自立を促します。「５＝ペンタド」は、今日の生活と人生の価値を評価するよう促します。「６＝ヘキサド」は、自然と慈愛を表します。
どうか覚えておいていただきたいのは、奇跡を創りだすのは「人間のスピリット」であって、ただスピリット全般ではないということです。私たちだけが、他の生命体との奇跡を創りだすことができるのです。もし他の生命体と共有し、彼らをサポートしなかったら。世話をし、育て、励まし、守り、助け、愛し、導くことをしなかったら。スピリットの源からの奇跡は失われ、物質的導管である肉体に囚われたままとなるでしょう。
今月は、他の人たちの為に奇跡を創りだしてください。それはまたあなたへと返ってくるでしょう。

ハワイ語のマントラ、「A KE AKUA（ア　ケ　アクア）」と毎日唱えてください。そうすることで、受け取ることができるようになります。魔法を、奇跡を、信じてください。
そして、呼吸できることに感謝しましょう。

（ノボ・カリプソ）

ノボ・カリプソ（GNOBO CALYPSO）さんは、アリゾナ州セドナ郊外在住のミスティカル数秘術士。30年以上にわたりミスティカル数秘術の神聖な叡智を人々と分かちあっています。