ミスティカル数秘術でみる2012年11月(後編)


gnobo201211_2.jpgノボ・カリプソ
訳:江口聖子

「6=ヘキサド」は、バランスが崩れたところに、均衡を創りだそうとします。たとえば、誰かの生活に美しいものを持ちこむ、自然に関わることで神聖さを開く、芸術的表現、あるいは被災した人、病気の人、絶望の淵にいる人を癒す力。このようにして「6=ヘキサド」へ注いでいるのと同じだけのエネルギーを、「1=モナド」(自立、自己決定力、自己中心的)にも注がなければなりません。

自らの内から全て自我(エゴ)を取り除くことはできないのだ、ということを理解してください。それができるというのは、神話のようなものです。自我(エゴ)がないと、私たちの顕在意識の自己は、選択ができなくなりますし、人生のモチベーションを持つこともできません。私たちは、他者を癒そうとする前に、まず自分の意志と欲求をはっきりさせなければなりません。顕在的な自我(エゴ)は、その意志と欲求に向けたモチベーションを創りだします。自我(エゴ)をなくそうとするのではなく、自分の原理と価値観を、全生命体にとっての幸福と調和させ、統合するために、自我(エゴ)/顕在意識と協力するのです。

自我(エゴ)/顕在意識が中心となっている「1=モナド」があるから、私たちは人生において、明晰かつ論理的な選択ができるのであり、「6=ヘキサド」は、コミュニティ、家族、そして全ての生命体にとっての最高の状態に向けて奉仕するためのステージ=自然へと、開いてくれます。

スパイラルは「7=ヘプタ」で形成されます。このナンバー/パターンが意味しているのは、静かにひとりになること、大衆から逃れること、自己の内、あるいは聖域にこもることなどです。2012年11月には、「16/7」のスパイラルが、私たちに自立的であると同時に、人に奉仕するよう迫りますが、更にそれと同等の時間を、自分ひとりで静かに過ごすためにあて、創造主からの教え、叡智、慈愛などとの内的繋がりを深めるよう要求します。私たちが取ろうとしているのと同じエネルギーバランスを、この大地も同様に取ろうとしています。

大地は、風、水、火のバランスを取らなければなりませんが、特に今月は、私たちも同じようにする必要があります。「1」は風となり(ロゴスと思考の明晰さ)、「6」は、家族間やコミュニティでの行動(火)、「7」は感情の深さ(水)です。今月、このバランスが取れていないと、自分の進むべき道に屈辱と破壊が発生する可能性があります。
「16」は、タロットでは強力な力を持つ「塔」のナンバーです。「塔」のカードでは、自我(エゴ)による支配のせいで、自己も環境も破壊されてしまいます。が、「塔」が崩れ落ちたら、窓の一つに光を見つけることになるでしょう。この光が、私たちが従うべき、新しい方向性を意味します。

2012年11月は、タロットの「塔」にたとえられます。そして、3つのエネルギー(1、6、7)のバランスを要求します。2012年、これをポジティブに表現するためには、不可視の物事を深く見つめ、自分の最高の可能性持ち込むのと同時に、全ての生命体の進化を促すにはどうすればいいか、他の人たちとコミュニケーションを取ることが必要となるでしょう。

(ノボ・カリプソ)

gnoboprofile_new.jpgノボ・カリプソ(GNOBO CALYPSO)さんは、アリゾナ州セドナ郊外在住のミスティカル数秘術士。30年以上にわたりミスティカル数秘術の神聖な叡智を人々と分かちあっています。

ミスティカル数秘術―パターンを解釈する―』

ノボ・カリプソ 著/小松原さおり 訳

定価 3,014円(税込)


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