ノボ・カリプソ
訳:江口聖子
アルバート・アインシュタイン曰く、
「自然を深く観察したまえ。そうすれば、全ての物事をより理解することができるだろう」
ミスティカル数秘術マスターとして、私は人が皆探し求めていることを、これ以上に良く言い表している引用を知りません。答えは全て、いつも私たちの周りにあります。自分の裏庭を出ていく必要など、全くないのです。
「反射の法則」の一つに、「自然は協働する」というものがあります。
自然は何かを征服したり制圧したりすることはありません。津波や地震など、まるで人間や動物、その生活環境を圧倒し、制圧するかのような自然の力を目の当たりにすることがあったとしても、それは大きな規模で均衡を図ろうとしているのであり、征服することが目的ではありません。
西洋社会では、成功する為には勝ち、他を征服することが必要だと考えます。が、そのような力を自然は認めません。自然とは、私たちの周りに顕れ出ている様々な力であり、それを「スピリット(精霊)」と呼ぶ人もいます。キリスト教徒はこれを「聖霊」と呼びます。それは「そこに神がおわす」という意味です。日本人は「神」だと考えるでしょう。が、実際に物質レベルで現れている事柄は、最終的な結果であって、始まりではありません。
もう一つの「反射の法則」は、「自然はより高いオクターブへと移行する」ということです。
これは、自然というのは現時点で既に存在している事柄には「我、関せず」であって、未来への可能性という、より高い次元へ向けた発展的な動きを見つめているのだということです。停滞や淀みはそこには含まれません。西洋社会の不遜な思い上がりも、自然が認めるエネルギーではありません。思い上がっているのは、停止した状態です。未来への可能性が表現されている状態が、すなわち成長を意味します。
最大の「反射の法則」は、「上の如く下も然り、下の如く上も然り」ということです。
これは、インスピレーションを上から地上へと降ろし、その原理の中に生きる、ということです。つまり、答えはこの地球上ではなく、高次の源にあります。が、私たちは重力に支配された存在です。ですので、今この瞬間瞬間に、物理的肉体を持った存在として行うありとあらゆる行為に対し、この原理を適用して生きていかねばならないということです。
(つづく)
(ノボ・カリプソ)
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