ノボ・カリプソ
訳:江口聖子
2013年2月のナンバー/パターンは以下のようになります。
2月 : 2
2013年: 2 + 1 = 3 + 3 = 33 = 33/6
2013年2月: 2 + 33 = 35/8
最初に「8」を見てみましょう。「8」は、二つの球体がつながった無限大記号(∞)の形を形成しています。このパターンが教えているのは、全ての物事は互いにつながり合っており、分離不可能だということです。二つの球体を分離するものは何も見当たりません。片方のエネルギーはもう片方へと流れ込みます。
これらの球体を、二つの「モナド(*訳注:”モナド”は”1″を意味すると共に、原初的な”1″、不可分の本源的な単一実体を意味します)」が集まったものとして見てみましょう。「モナド」は球体で表されます。これらの球体がひとたび合わさると、互いにつながり合います。一つの球体がもう一つの上に乗るかたちでつながるわけですが、これは天と地、あるいは理論/理性と情動のエネルギーを表します。「8」は融合し、物質世界と霊的世界という二つの世界の均衡をはかります。
2013年2月は、大きな「8」エネルギーの月ですが、今月「8」エネルギーが探求すべきミッションは、「33」の中にあります。「33」は、古い、時代に合わなくなった意見やドグマに対して反旗を翻す、高いマスターナンバーです。またこのナンバーは、社会に踏みつけにされている人やつまはじきにされている人、社会的弱者(お年寄りや子供、社会の犠牲となっている人、動物など)の為に行う偉業や成果も意味します。
2013年2月と「8」は、そのエネルギー中に、こういった人々の内にバランスを取り戻すことができるよう、ガイドラインとして働く機能を持ちます。「33」という高次のマスターナンバーの原理は、このような人々の苦しみを和らげることです。また「33」は、先住民族やアボリジニのエネルギー、イエス・キリストや聖フランチェスコ、マザー・テレサ、観音などが持つ癒しの力をもたらします。キリストや聖フランチェスコ、マザー・テレサは、ただ預言者として人々に奉仕しました。今年・この月に、これらの人たちや観音の教えに目を向けることは、正しい行為といえるでしょう。
よく心に留めておかなければならないことは、私たちは有機的肉体を持った存在として生きているのだということです。この三次元世界に参入してしまえば、「私は高次元の不可視のエネルギーにのみ、生きたい」と、いかにこの肉体から逃げ出そうと試みたところで、無駄です。私たちは物質的支配から逃れることはできません。このプロセスを免除してもらえる生命体は、誰一人としていないのです。
この惑星では、何百万年にも渡って全生命体が共に進化してきました。人類もその進化の一部を担っています。私たちは他の生命を共に、集団として進化していきます。私たちは生命の内に存在するプロセスに支配されています。ですので、私たちは何百万年もの間存在している自然の原理と共に、移行していかなければなりません。自分たちだけ、その原理から分離させることはできないのです。
自然の原理の例をいくつか挙げてみましょう。
自然は太陽の光を求めます。自然は多様性を愛します。また、自然は今既に存在している物事ではなく、未来への可能性を愛します。自然は、より高次の表現に生きることを求めて、常に変化しながら移行します。自然は個々の存在を愛し、生存に最適な場所を創りだします。自然は、自ら発現する力を促します。自然は協力し、協調しますが、征服したり制圧したりはしません。自然はバランスを取ろうと求めます。
私たちも同じようにする必要があります。
「8」は、自分が他の全ての生命と相互につながり合っているのだということを思い出させてくれます。私たちはまず霊(スピリット)から生じます(「スピリット(Spirit)」とは元々、ラテン語の「spiritus=呼吸」を意味します)。そして、常に刷新され、拡大し、成長を続ける肉体へと宿るのです。
私たちのパターンは、周りに存在するより大きなエネルギーと共振します。例えば、「7」は水、「8」は山、「5」は生命、「4」は大地、「9」は火、「6」は自然、「2」は結合、「1」は創造、「0」は全能です。私たちの肉体にはこれら様々なエネルギーが流れ込んできており、そのエネルギー間のバランスを取るのかどうかは私たちに一任されます。が、まずは自分自身の為にそうするべきであり、それから他人が同じようにできるよう助けるのです。
「8」の解釈は、「自分が現実で実感として学んだことを、人にも教えなさい」ということです。私たちはこの惑星の他の生命体と全て切り離された状態で、自分だけの宇宙に生きているわけではありません。「8」の上の球体は、ただ下の球体とつながることによって、このことを教えています。ひとたび二つの球体がつながり合うと、無限大記号(∞)を形成しますが、この形状は周期的変化の影響を受けており、自分にとって正しいことを行うだけでなく、社会や文化の未来の可能性に対しても正しいことを行います。
「8」のイメージを通して覚えておくべきことは、私たちは皆、知覚を持つ物理的/肉体的存在であり、全ての生命が最高にポジティブな可能性を具現化させられるよう促すべく、スピリットの息吹を吹き込まなければならないのだということです。人文主義は、「アヒンサー(=非暴力。ヒンドゥ教、仏教、ジャイナ教における行動規範の一つ)」と合致している必要があります。そうなったら、私たちは「Biophilia」となることができます。「Biophilia」とは、我々はこの惑星の全ての生命と複雑に絡み合い、つながり合っているのだと知ることです。「8」は私たちのハートに、それを取り戻すのを助けてくれます。
自分の為に、この物理的現実世界に正しいことを顕現させ、その後、どのようにしたらいいのかを他者に教えてください。どうか覚えておいていただきたいのは、人間の霊性(スピリット)だけが、互いに助け合いながら人生を生きることで(物質的報酬を求めて、個人レベルで葛藤を抱えて、他者と離れてしまうことをせず)、奇跡と魔法を生み出すことができるのだということです。
なかなかすぐには自分では何とかできない人もいます。そういった人たちの苦しみを和らげる助けとなる為に、お互い、ここに生きようではありませんか。
(ノボ・カリプソ)
ノボ・カリプソ(GNOBO CALYPSO)さんは、アリゾナ州セドナ郊外在住のミスティカル数秘術士。30年以上にわたりミスティカル数秘術の神聖な叡智を人々と分かちあっています。
ノボ・カリプソ 著/小松原さおり 訳
定価 3,014円(税込)
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