マヤンオラクルと二十四節気 2013年3月20日(水)

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運命鑑定・占術研究家の風水優李先生がマヤンオラクルで視る二十四節気。

<二十四節気>-春分(しゅんぶん)- 日天の中を行て昼夜等分の時也(暦便覧より)
<マヤンオラクル>kin249 スターグリフ:ムールク 数字:2

二十四節気では今年の3月20日が「春分(しゅんぶん)」に入る日です。「春分」とは、昼夜の長さがほぼ等分になる頃のことで、この日を境に昼の長さが長くなっていきます。また、この日をはさんで前後7日間は春の彼岸になります。春とはいってもまだまだ寒の戻りの多い、そんな春分の3月20日、古代マヤの伝統暦ではどんな日になるでしょうか?


神聖暦ツォルキンではkin249、「2ムールク」という日に当たります。2は二極性、ムールクはサインや兆候を意味するこの日は、「抵抗を感じるものに注目しよう」とマヤは伝えています。数字の2が表わしている二極性というのはAという方向性と、それに相反するBという方向性のこと。Aには賛同できるがBには賛同できないということですが、今の政府与党を見ているとわかりやすいかと思います。

同じ党内で意見が真っ二つに相反していた場合、ひとつの党として、いかに両者が同意できるようにもっていくか? ということで議論が成されていました。まさにこれが数字の2の現わすテーマです。ひとつの意見のみがもてはやされる状態は一見調和関係のように見えますが、もしかしたら注意しなければいけない重大なことや、見落としている方向性もあるかもしれないという、客観性に欠けている状態とも言えます。誰かが悪役になって苦言を呈することによって、そこで冷静になって問題点に、気がつくといいのですが、えてして苦言を呈する人の意見をただの反対意見としか受け止めず、流してしまうこともあるものです。

この春分の日のマヤのエネルギーはムールクです。ムールクは月の叡智を表していますが、月の明かりが雲の隙間からパッと出るように、ここで「気がついて!」と教えようとしています。そこで気がついたことに、あなたへの叡智が含まれているということです。この日、もし怒りを感じたり、不愉快に感じることがあったら、ぜひそこに意識をフォーカスしてみてください。なぜ、不愉快に感じたのか?と深く掘り下げてみてください。

私はこの原稿を書く直前に、テーマと符合することをよく体験するのですが、今回もそうでした。ある出来事で自分が正しいのか先方が正しいのか、もやもやとしていました。その不愉快がどうも収まらなかったのでそれが逆にちょっと気になり、その後その一件の大元の原因について調べてみました。すると、意外な私の知らなかった事実が判明して、それまで鵜呑みにしていたことが、実は間違っていたということがわかったのです。これは私にとっては非常に大きなことでした。結局は私も先方も両者とも「不十分」だったということが判明したわけで、つまりは私が経験したこのような出来事のことを、この春分の日のムールクと数字の2が伝えようとしているのですね。ムールクの意図がおわかりいただけるでしょうか? 

今回ポイントになるのは、相反することを調和関係に持っていくことが最終目的ではあるものの、実はその経緯で「気がつく」ということが重要なのです。その「気がつく」ことこそ、ムールクの示す「サイン」の意図なのですから! ちょうど昼夜も等分になる春分の3月20日、マヤの暦のムールクと数字の2があなたを支援しています。

(次回は4/5です)

風水優李

マヤン・オラクル―星に還る道―
マヤンオラクル アリエル・スピルスバリー &マイケル・ブライナー 著
鏡見沙椰 訳 定価 4,725円


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