ミスティカル数秘術でみる2012年7月(後編)


mystical201207_2.jpgノボ・カリプソ
訳:江口聖子

2012年7月の動きは、「7」で始まります。これは、自分の才能、認識能力、知性に集中しようとしていることを意味します。私たちはこの世界における自分というものの存在を理解しています。が、今はその存在そのものになるべき時です。自己を完成させ、自分の持つ全てのエネルギーを統合し、他の全ての生命/スピリットと相互に繋がり一体となった存在として、自分を受け容れるということです。私たちは、元のあるべき「サイコ-スピリチュアル・セルフ」となるのです。そしてそれが本来の自己なのです。

「7」は「5」へと移行します。
より高次の進化へと、全ての生命体が発展していけるよう働く為に、私たちは自分の社会または文化へと戻り、様々な発見をします。それは、自分の持つ才能や能力に深く専心するため、自身の中へ避難するようなものです。私たちは静かにこの世界を後にします。が、次に「5」のパターンが来ているということは、この行為は生命全体の利益の為に行うのだということを意味します。人類だけでなく、全ての生命に対して価値と敬意を払う必要があります。「5」は生命そのものを表しているからです。

全ての生命の発展と再生、復活を促す為に、私たちは自分自身の内側へと戻ります。私たちは新たな発見をし、新しい哲学、新しい心理学的アプローチ、新しい治療法、新しい技術、あるいは全ての生命の再生と拡大への新しいコンセプトを生み出すことができるでしょう。「2012」は「5」となり、このようなバイブレーションを包含しています。それゆえ、2012年7月の「5」は、中枢となるナンバー/パターンです。

2012年7月は再び「12」となります。このパターンが実際のところ何を意味するのか、解釈しなければなりませんが、最適な解釈は、タロットカードを見てみると分かります。大アルカナ12番目のカードです。

タロットの大アルカナ12番目のカードは「吊るし人」です。このカードが表しているのは、攻撃的に力で抵抗するよりも、自我(エゴ)を手放し、受身的に身を任せることで、救済を得ることができる、ということです。また勝利を得るには、普通「こうするべきだ」とされていることとは逆のことをする必要がある、ということも意味しています。そうして、私たちは勝利者となるのです。「吊るし人」はひっくり返さなければなりません。

「吊るし人」をひっくり返す為には、従来とは逆の視点を取る必要があります。自分の思考をひっくり返して逆の方向から見るのです。大抵の場合は、私たちは外観に裏切られたり騙されたりすることは、あまりありません。が、水面下には乱流があるものです。滋養を得て生まれ変わる為には、私たちは未知の世界、宇宙意識、あるいは個人の無意識世界へと飛び込んで、私たちの存在そのものの静けさを見出す必要があります。

そのひとつの例を挙げるなら、扇情主義や商業主義、暗黙の成功志向に引き込まれている西洋人です。が、彼らも水面下では、個人個人で葛藤やナルシシズムを抱えています。私たちは自己の存在全体を受容しなければなりません。そして停滞した感情のぬかるみに落ち込んではいけません。なぜならそれは、真理の中には存在しない「理想」に降伏している状態だからです。

2012年7月は2012年のという大宇宙の小宇宙です。しかし、今月の始まりは「2」ではなく「7」であることを覚えておいてください。

(ノボ・カリプソ)

gnoboprofile_new.jpgノボ・カリプソ(GNOBO CALYPSO)さんは、アリゾナ州セドナ郊外在住のミスティカル数秘術士。30年以上にわたりミスティカル数秘術の神聖な叡智を人々と分かちあっています。

ミスティカル数秘術―パターンを解釈する―』

ノボ・カリプソ 著/小松原さおり 訳

定価 3,014円(税込)


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