Star People Webをご覧のみなさま、こんにちは。ボディセラピストの西村祐子です。
みなさまこの夏はいかがお過ごしでしたか? 私は、夏は大忙し、しかも本業(ボディセラピスト)としてではなく、もうひとつ始めた旅企画・イベントのお仕事でハワイ島へ行ったりと、てんやわんやでいつもとは違う夏を過ごしておりました。
旅企画とセラピストの仕事はまったく違うように思えますが、私の中では実は同じ根っこです。それらはともに人を幸せにさせる、本来の自分に気づくきっかけを得られるための手段だ、ということです。
さて、その話も語れば長くなりますが、今回のテーマは、ボディセラピストから見るクライアント(お客さま)のからだの状態についてです。セラピストはいかにお客さまと対峙しているか? もちろんこれは私の個人的な経験則ではありますが、少しお話させていただきますね。
セラピストは、「こんにちは」とお客さまと挨拶をしてから、「ありがとうございました」とお帰りになるまで、ずっとその方の様子を見ています。そして、この方に必要な施術はどんなものか? どういう原因で、この症状が出てきたのか? からだそのものの原因、そして精神的な原因を、いろいろな要素から探ります。
例えば、第一印象。
これはやはり侮れません。パッと見たときに感じるものは、人は誰でも持っている能力のひとつです。セラピストとしてお客さまと会うときは、その人の持つ雰囲気、表情、声の印象など以外にもうひとつ、大事な部分を見ています。
それは、「姿勢」です。
その方が玄関に立っていらっしゃるときの立ち姿には、施術の大きなヒントがあります。骨格矯正的な施術が必要な場合は、問診時に立ってもらったり後ろ姿を確認したりもしますが、だいたいは、最初に出会ったその瞬間に判断し、あとは施術の中で凝りや張りの様子で確認していきます。
私はオーラリーディングなどは出来ないのですが、その方の立ち姿で、だいたいの様子はわかります。やはりしっかりとどしんと立っている方は、第1チャクラ、第2チャクラがしっかりしているし、どことなく不安げな立ち方をしている方は、下半身が貧弱で、上半身、特に頭のほうだけに意識が向いているような、そういうことがわかります。
心臓や内臓(第4、第3チャクラ)にまったく意識がいっていない、スカスカな感じがする方もおられます。そういう方は内臓機能が弱く、実際触ってみると冷えていることが多いです。このスカスカ感がある方の様子は、うまく表現しにくいのですが、なんとなく腰まわりの印象が薄い、という感覚でしょうか。立っていても本人の意識がそこにいっていないような、まるで「そんな部位、自分にはありません」と言っているような、そんな感覚を受けます。
こうして、お客さまの姿勢から、さまざまな情報を読み取りつつ、からだの不調について、または現在のボディメンテナンス状況について、じっくりお話を聞いていきます。
実はこの「本人が語るからだの不調」の内容、実はあまり重要ではないのです。
なぜなら、それはほとんどウソだから。
・・・ん~、ウソと言っては語弊があるでしょうか? しかしながら、ご本人が申し出る不調というのは、特にその原因に関しては、かなりのバイアスがかかっています。○○が「痛い」とか、「つらい」という現象に関しては間違いがないですが、「○○が悪いと思う」というような、ご自身がもつ判断基準というのは、実はかなり「自分にとって都合の良い解釈」で、本来の原因とは違うことがほとんどなのです。
次回は、この「自己判断」と「本当のからだ」とのギャップについてお話したいと思います。どうぞお楽しみに!
(西村祐子)
写真:ハワイ島 ホナウナウ国立公園内 ハワイアンの聖地で出会ったスピナードルフィン(ハシナガイルカ) 撮影:西村祐子
コメントを残す