スタピ45号の表紙と最新号の47号特集ページで作品をご提供いただいている綾小路有則さんの個展が、11月13日~18日に東京・原宿で行われた。
個展会場で写真を撮ると、絵が光るという話は聞いていたので、かなり期待して会場に伺ったところ、午前11時という明るい時間だと「光るかどうかは何とも言えない」と綾小路さん。まあ光る写真は撮れなくても、緻密で美しい作品はそれだけで神秘的だし、その色調だけで輝きは十分だ。
半ばあきらめていたところ、綾小路さんにレクチャーしてもらいながら写真を撮ると、それまで普通に見えていた絵が、まぶしいくらいに光りだす。写真の『金剛陣』という作品は、普通はこの状態だが、月の下に沿うように手を置くと、こちらの写真のように、蛍光灯の明るい光のように写る。
写真を撮っていると、来場していたお客さんたちも驚きの声を上げ、みんな同じように写真を撮っては楽しんでいた。
この作品以外でも、光を放っていた作品はいくつかあったが、写真を撮る位置や、暗いところから徐々に作品に移動して撮ると光りやすいなど、撮り方にもコツがある。写真撮影は禁止のことが多い個展会場だが、綾小路さんは「どんどん撮ってください」と、撮影を推奨(笑)している。写真を撮りながら楽しめる個展は、時間を忘れるほどの面白さだった。
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