イエス・キリストは実在しなかったのか!? ~ティモシー・フリークinterview

「イエスは処女から生まれ、水の上を歩き、死から復活した一人の男の奇跡の物語です。これがまるで神話のように聞こえるのは、実際に神話だからです」

そう語るのは、『イエスの謎(The Jesus Mysteries)』という本の著者として知られるティモシー・フリークさん。『イエスの謎』はイギリス、アメリカでベストセラートップ10入りも果たしている話題作だ!

スタピ編集部では、ティモシーさんにインタビューさせていただいた。
(写真は『The Jesus Mysteries』の表紙に使われている画像。ティモシーさん本人がデザイン)
JesusMysteriesGraphic
――イエスの物語は神話なんですか? イエスは実在しなかった?

ティモシー:実在していません。イエスの物語は、古代地中海を中心に栄えた、古代神秘宗教の神話の改訂版です。

その神話とは、死後に復活した男性神に関するものです。
たとえば、エジプトではオシリスという男性神、ギリシャではディオニソス、小アジアではアッティス、シリアではアドニス、イタリアではバッカス、ペルシャではミスラとして知られていました。

『イエスの謎』の共著者であるピーター・ガンディと私が異教徒の神話を研究したところ、イエスの物語には、古くから語り継がれて来た同じ物語の特徴が含まれていることが明らかになりました。

つまり、以前からあったオシリス-ディオニソスに関連する神話のモチーフから、イエスの物語をイベントごとに組み立てられることがわかったのです。

以下は、オシリス-ディオニソスの神話のモチーフと、イエスの物語との間に共通する箇所のごく一部です。

・オシリス-ディオニソスは肉体をもった神であり、救世主、神の子である
・父は神、母は人間の処女である
・洞窟、または粗末な牛小屋で、3人の羊飼いに見守られながら12月25日に生まれている
・洗礼の儀式を通して生まれ変わるチャンスを信奉者たちに与えている
・ある結婚式で奇跡的に水をワインに変えている
・人々が敬意を表し、シュロの葉を振って迎える中、ロバに乗って町に凱旋する
・世界の罪のための犠牲となって復活祭の頃に死ぬ
・死後、地獄に落ち、3日後に死から蘇り、栄光のうちに天国に昇る
・信奉者たちは最後の日に、審判として彼が戻るのを待っている
・彼の死と復活は、彼の血と肉を象徴するワインとパンの儀式的な食事によって祝われる

これらの共通点は何を意味しているのでしょうか?

考えられるのは、実在したイエスという人物がいたとして、これらの神話が彼の本当の伝記に重ねられ、現在、私たちが知っている奇跡の物語がつくり出されたと言えると思います。

(翻訳:鈴木里美)
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イエスの物語が神話だとしたら、なぜその神話が作られたのでしょうか?

神話の背景にあるメッセージとは何なのでしょうか?

ご興味のある方は、今週金曜日に開催される
ティモシーさんのイブニングセミナーにぜひお越しください!

■イブニングセミナー
「イエスの謎 ~初期キリスト教徒たちの奥義とは?~」
■4月3日(金)19:00~20:30 (受付18:45~)
■参加費:5,000円
■会場:東京都内(お申し込み後、ご案内いたします)

お申し込み、詳細は下記へ
http://www.naturalspirit.co.jp/workshop/Timothyfreke/timfreke2015.html

■ティモシー・フリークさんプロフィール

1959年生まれ、大学で哲学の学位を優等で修め、世界のスピリチュアリズムにおいて、国際的権威として評価を受ける。これまでに30以上の著作の発表、215カ国もの言語に訳され、学識者、自由思想家としての信頼を築く。また英・米国においてベストセラートップ10となり、英国デイリー・テレグラフ紙で「ブック・オブ・ザ・イヤー」を受賞した『The Jesus Mysteries』(イエスの謎)を始め、親しい友人でもあるピーター・ガンディとのキリスト教のグノーシス思想に関する画期的研究で広く知られるようになる。

みなさまのご参加を心より、お待ちしております!

※『The Jesus Mysteries』(邦訳未発売)
http://www.amazon.co.jp/The-Jesus-Mysteries-Original-Pagan/dp/0609807986

※ティモシーさんの詳しいインタビューは
『スターピープル』54号で4ページにわたって掲載中です!
http://www.amazon.co.jp/gp/product/gp/product/4864511543


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