マヤンオラクルと二十四節気 2013年8月23日(金)

chicchan

運命鑑定・占術研究家の風水優李先生がマヤンオラクルで視る二十四節気。

<二十四節気>-処暑(しょしょ)-陽気とどまりて、初めて退きやまんとすれば也(暦便覧より)

<マヤンオラクル>kin145 スターグリフ:チークチャン 数字:2

二十四節気では今年の8月23日が「処暑」に入る日です。「処暑」とは、暑さがひと段落して朝夕がいくらか涼しく感じられるようになってくる頃のことです。台風シーズンでもあるそんな8月23日、古代マヤの伝統暦ではどんな日になるでしょうか?

神聖暦ツォルキンではkin145、「2チークチャン」という日に当たります。2は二極性、チークチャンは活力を意味するこの日は、「あえて苦手なことにチャレンジしてみよう」とマヤは伝えています。

好きなことをやっていれば、自然と活力は湧いてきますね。処暑のこの日は、もうひと段階上のやり方で、活力を生み出す方法を探ってみるというのがポイントです。数字の2は二極性を意味していますが、これは相反する力や性質のこと。相反している以上、同じ方向を向くことはないわけですが、裏を返してみれば、別の方向からの視点やアプローチを知るという意味では、有効なものになりえます。

例えば、文系の人と理系の人がいたとします。文系の人から見れば、数式なんてただの数字の羅列にしか見えないでしょう。見ただけで吐き気を覚える人もいるかもしれません。けれども理系の人から見れば、数式はある事象や行動の根拠を示したり予測をする「言語」に見えているとしたらどうでしょう?

文章を書く人が文章構成を考えたりするのと同じように、数式を組みかえることで答えを導き出しているというだけで、一見真反対に見える文系・理系の区別も、実は手段や表現の違いだけにすぎないとも言えるのではないでしょうか。むろん、文系の人は理系の人のように「なぜそうなるのか?」なんてあまり考えずに感性に従うだけでしょうし、理系の人は「どれが美しいか」なんてことは全く気にしないはずです。

なぜならそれは、どこに価値観を置いているかの違いであって、それによってアプローチの仕方が異なっているにすぎないからです。そして、片方のみのアプローチではどこか不十分で、なぜかいつも同じところで失敗してしまうなんてことも起こりえます。

例えば商品を開発したりデザインを生み出すことには長けていても、それを効率よく生産する手段がわからなかったり、どういったものが広く人々に受け入れられるかの分析ができないとなると、せっかく素晴らしい商品が出来上がっても、それを世間に広めることはできないわけです。

反対に、売り込む戦法や経営手腕、分析能力には長けているのに、今一ついいアイデアに恵まれないなど、それはそれぞれに役割が違うのであって、「苦手」だから仕方ないのです。けれども、その文系・理系の性質の違いのようなものを、うまく取り入れられるようになると、そこから新しい活力・戦力が生まれてくるということになります。

苦手なことでも、それを得意とする人に手ほどきしてもらって、少しでも理解できるようになると、見方がまた変わってきます。そんな風に、あえて苦手なことにチャレンジして新しい活力を生んでほしいと、この日マヤは教えてくれています。

ぜひ、苦手な人や苦手な物事と向き合ってみてください。
8月23日の処暑の日、マヤの暦のチークチャンと数字の2があなたを支援しています。
(次回は9/7です)

(風水優李)

マヤン・オラクル―星に還る道―
マヤンオラクル アリエル・スピルスバリー &マイケル・ブライナー 著
鏡見沙椰 訳 定価 4,725円


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